シン・エヴァンゲリオン劇場版感想【第3村とそっくりさん】

シンエヴァンゲリオン

※すべてのエヴァンゲリオンファンのひとりとして、ラストシーン(宇部新町駅)についてはふれません※

 

本当にいい映画でした。

私は4回見ましたが、すべて新しい発見があり、すべて見た価値がありました。

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4回の感想

1回目(3月公演開始翌週):すごーい

2回目(1回目の翌週):シンジくん自身たっぷり~、ミサトさんの抱えているものが大きすぎる(泣

3回目(6月14日頃):最終入場特権の薄い本GET!第3村の日常いる??

4回目(7月最終舞台挨拶日):第3村の内容こそ一番重要やん!!

4回観て、第3村の重要性に気が付いて、私はようやくシンエヴァンゲリオンの本当の素晴らしさにたどり着いたと感じました。

 

というわけで、今回は、「第3村」と「そっくりさん」にまずはフォーカスを当ててみようと思います。

 

 

そっくりさんの心変わり

今回の新シンエヴァンゲリオンのフォースインパクトから世界を救うきっかけを作ったのは「そっくりさん」だと思います。

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正直、「Q」では単なるクローンでしかなかった「そっくりさん」が映画のキーになる存在とは4回目までわかりませんでした。

 

シンエヴァンゲリオンの終焉に向かうきっかけのキーワードは「そっくりさん」の"私、命令が無くても生きている"と言う発言であり、その後のそっくりさんの人間らしさが増していく内容でした。

4回目の観覧では上記の言葉が気になり、それを軸に見てましたが、

まさか映画のキーとなるキーワードとなっているとは…

 

第3村の重要な存在

映画鑑賞回ごとの第3村の感想

1回目:村や〜

2回目:これの意味が理解できない😭

3回目:寝ようかな

4回目:これ全部重要やん!😲

"私、命令が無くても生きている"と言う発言で、畑仕事やその仲間たちとの生活によってそっくりさんの行動に変化をもたらしました。

「そっくりさん」の行動一つ一つが新しい発見となり、

新しい発見は「そっくりさん」にとって人間らしい一面を発見するきっかけとなりました。

 

言葉を覚え、行動を覚えて、人間らしくなっていく「そっくりさん」の行動、 

 そしてそれはシンジ君が自暴自棄になっている状態から助けるきっかけになりました。

死海文書達成のために、ゼーレとゲンドウが綾波シリーズに仕組んだ第3の少年に好意を抱く設定は、

ゼーレとゲンドウに利用されるのではなく、世界を救うことになるシンジくんの行動を変えるきっかけとなりました。 

 

影響:そっくりさん→シンジくん

 

今回の映画でシンジくんが自信満々に最後の決断に至った経緯を紐解いていこうと思います。

なぜかというと、「破」の決断が、「Q」で迷いを生み、今映画の序盤で自暴自棄になったにも関わらず、フォースインパクトを止める際には迷いがなく自信に満ち溢れていたいたからです。

  

「破」の最後にミサトさんに言われ、初めて自分に意志で決断したシンジ君。

しかし「Q」で、信じていた者たちが思い描いていた方向とは違うことに戸惑い、しかし自分の信じているものをために「Q」で再度インパクトを起こしかけてしまったこと。

「Q」の最後から今回の映画の序盤にかけて、自分の意志で決断したことが取返しのつかないことだと、気づいてしまった事は、その罪の大きさに落ち込み、自暴自棄になるのは仕方のないことだと思いました。

(仕方の内容としては、世界を滅ぼしかけたとんでもない内容でしたが… )

普通はそこからの立ち直りは普通は無理だと思います。

だからこそアスカの発言に耳を傾けず、外でずっと悩んでいたのでしょう。

それを変えるきっかけになったのは、

人間らくなった綾波シリーズ「そっくりさん」でした。

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第3村で「そっくりさん」の心変わりが、シンジ君の変化につながってくるとは、最初見た時はそこまで重要だとは思いませんでした。

 

それの理由は、「碇くんが好きだから」の発言だけが大事思っていたからです。

しかしその発言にはそっくりさんがそっくりさんの"私、命令が無くても生きている"とい発言で始まった第3村での経験が入っており、実は言葉に重みが有りました。

重みがあったからこそ、辛い経験をしたにも関わらず、シンジ君は自分と向き合い前に進む決断をしたと思います。

 

その結果は、初号機に乗って、父に戦いを挑み、第3村の光景を見た後、父と会話をする為に、今までの認めてもらいたいから、父のことが知り解決していきたいことに繋がり、フォースインパクトを止める手段となりました。

 

死海文書

フォースインパクトを止める為、ゲンドウと会話したシンジくん。

では、ゲンドウの目的とは何だったのでしょうか?
私はゲンドウは死海文書を利用したゆいと再会だと思いました。

 

これまでのエヴァンゲリオンでは、ゲンドウが死海文書を一方的に私物化していたように感じました。

しかし、実際には死海文書に協力し、自分の目的である"ゆいに会う"ということを達成しようとしていました。

 

また、ゼーレからしても、死海文書を達成するためであれば、ゲンドウの目的は単なるオマケだったのかもしれません。

 

1990年代のエヴァンゲリオンの映画であれば、"ゲンドウを殺す"と言う事でしたが、今回はそのような発言は無く、死海文書に則ったお互いが利用し合う立場だったと思います。

 

ゲンドウの行動はゼーレにとっても好都合だったんではないでしょうか。

もしかしたら、"ゆいが消える"ことはゼーレが仕組んだ内容だったのかもしれません・・・

 

フォースインパクトを止める鍵

フォースインパクトを精神的に止めるきっかけを作った「そっくりさん」の影響から、シンジ君は決断ゲンドウと対話し、ゲンドウの根底にあるものを見つけ解決してあげました。

あとは終焉に向かうために、フォースインパクトを止めないといけません。

次回は、フォースインパクトを止める鍵について話をしていきます。

 

 

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